AIがあれば英語学習は不要？それでもオンライン英会話が必要な理由

AIと英語勉強学習

AI技術の進化により、英語のスピーキングを練習・向上させるための選択肢がこれまで以上に増えています。AIを使った英語学習は安くて便利ですが、そこにはAIではまだまだ埋められない壁があることを知っていましたか？だからこそ、本当に使える英語力を身につけるためには、人を相手にしたオンライン英会話とAIでの言語学習を組み合わせて、取り組むのがおすすめです！

今回は、AIを使った英語学習でできることと、コミュニケーションスキルから文化的な理解まで、人を相手に英会話を練習することのユニークな利点を掘り下げていきます。

AIを使った英語学習

質問やリクエストに対して、人間が書いたような自然な言葉での返答が話題の「ChatGPT」はご存じでしょうか？ 2022年11月のサービス開始からわずか5日間で100万ユーザーに到達、すでにさまざまな言語学習アプリに組み込まれ活用されています。

このChatGPTで使用されているAI技術の1つに、自然言語処理（Natural Language Processing、NLP）があります。この技術は機械が人間の言語を理解、解釈、そして生成できるようにすることを目的としています。簡単に言うと、人間と同じように人間の言葉を理解し、扱う方法をコンピュータに教えることです。

AIを搭載した言語学習ツールでは、AIを相手に英会話の練習を行い文法、文章構造、発音に関するフィードバックを即座に受け取ることができたり、ユーザーの英語学習の理解度や苦手なポイントを分析し、それぞれにカスタマイズされた学習コンテンツを学習することができます。

場所や時間を問わず、自分のスケジュールに合わせて勉強できる、AI相手に失敗を気にせず発音や英会話を練習できることが大きなメリットです。

なぜAIを使った英語学習のみでは不十分なのか？

そんなAIを利用した言語学習ツールが登場する中、実際の人と話す英会話は不要になるかというと、そうは思いません。特に「英語を使って人と話したい」という目標がある人にとっては、言語学習ツールと人との英会話練習、どちらも取り組むことでより効率的にゴールに近づけます。ここからはAIとの練習だけでは難しい、人との英会話練習がどうして重要性をご紹介します。

文法を超えたコミュニケーションを学ぶため

ボディランゲージ

効果的なコミュニケーションは、正しく文法や語彙を使うだけのものではありません。「目は口ほどにものを言う」という言葉もありますが、口に出さなくても、話す時のトーンやボディランゲージで伝わることがたくさんあります。

例えば、「大丈夫です」という言葉でも平坦なトーンでいうと不満があったりするように感じられることがありますし、笑顔で目を合わせれば温かさや誠実さが伝わりますが、眉間にしわを寄せたりすれば不快感が伝わります。

英語が話せるだけではなく、対人との英会話で非言語的な情報も汲み取っていくことで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。

会話のスキルを練習するため

英語の会話スキル

実際の人との会話は、お互いが気持ちよく話せるようにすることが大切です。自分が一方的に話せば良いだけではなく、相手の話に相づちをうつ、フォローアップの質問をする、新しい話題を振るなど会話をする技術が必要になります。

これらのスキルは、英会話レッスンという、相手のいるインタラクティブな環境での会話を繰り返すことで身についていきます。

文化や価値観を理解するため

文化価値観の違う人たち

実際の人と英語で話すことの大きな利点のひとつは、異なる文化や考え方について学ぶ貴重な機会が得られることです。どの文化にも独自の習慣、信念、社会規範があり、人々のコミュニケーション方法に影響を与えています。慣用句やスラングなど、特に文化的な背景に紐づいていたり、ニュアンスが捉えづらいフレーズは、ネイティブスピーカーと練習することでより理解が深まります。

また、相手の文化や価値観を理解すると、誤解やタブーを避けることにもつながり、異なるバックグラウンドを持つ人々とコミュニケーションする際にも役に立ちます。