英会話レッスンで、子どもの英語力が伸びるのはうれしいものですね。でも、せっかく英語を習っても、実際に使う機会がなければ習った英語も忘れてしまいます。ぜひおうちでも、親子で英語を話す機会を取り入れましょう。
とは言っても、ふだん英語を話す習慣がない、という保護者の方は、いきなり親子の英会話はハードルが高いかもしれません。まずは家事をしながら・子育てしながらの「ながら」英語で、英語の口慣らしから始めていくといいでしょう。ポイントは、あまりかしこまらずに、ふだんから子どもに言っていることや日常的なルーティンを、短いフレーズで英語にしていくことです。そうすることで、英語が口をついて出やすくなります。
生活習慣に関する表現
▷朝、子どもを起こしがてら英語の声出しをしてみましょう。なかなか起きない子どもに、起こす声も自然と大きくなるはず。
Time to wake up!(起きる時間だよ)
Wake up!(起きて!)
You’ll be late.(遅刻するよ)
It’s 7:30!(7時半だよ!)
子どもが起きてきたら、身支度の声かけです。
Go wash your face.(顔を洗ってきて)
Go change your clothes.(着替えてきて)
Go brush your teeth.(歯を磨いてきて)
go washはgo and washの略。「~してきて」と言いたいときに使えます。
のんびり支度をしているようなら、こんな声かけも。
You need to hurry up.(急いでね)
食事に関する表現
▷食事も毎日のルーティンなので、英語での声かけをしやすいタイミングです。 「~の時間だよ」と言うにはTime for ~が便利です。
Time for breakfast/lunch/dinner.(朝食/昼食/夕食の時間だよ)
Breakfast is ready. (朝食の準備ができたよ)
Come sit at the table.(席に座って)
come sitはcome and sitの略で、「(こっちに)来て座って」という意味です。Come sit.だけでもOK。
Do you want milk or tea?(牛乳とお茶どっちがいい?)
AとBどっちがいい?という選択肢をたずねる場合の表現。Which one do you want, milk or tea?でもOKですが、こちらの方が短く言えます。子どもとの英語の会話のきっかけをつかみやすいフレーズです。
Can you help me?(手伝ってくれる?)
Can you put chopsticks on the table?(おはし並べてくれる?)
Can you serve rice?(ごはんよそってくれる?)
食事の手伝いをしてほしいときは、こうした声かけをしてみてもいいでしょう。子どもが理解できないときは、おはしを見せたり、ごはんを盛るしぐさをしたりと、ジェスチャーを交えてみましょう。
Let’s eat.(いただきます)
英語には「いただきます」にあたる言葉はありません。あえて言うなら、Let’s eat.(さあ食べましょう)といった声かけができます。
Does it taste good?(おいしい?)
Do you like it?(これ好き?)
作った料理がおいしいかどうかたずねるときの表現です。Yes!って答えてくれることを願いつつ、聞いてみましょう
Do you want some?(食べる?)
料理を取り分けるとき、「これ食べる?」と言いたいときに使える表現です。
Do you want more?(もっといる?)
「おかわりいる?」と言いたいときの表現。Would you like some more?(おかわりいる?)でもOK。
Can I have some?(少しもらってもいい?)
子どものアイスを一口もらう、なんていうときはこんなふうに言うこともできます。
食後、食べたお皿をシンクに下げてほしい…そんなときはこんなフレーズ。
Put your dishes in the sink.(シンクにお皿を片付けて)
さらに洗って欲しいときには…
Put your dishes in the sink and wash them.(シンクにお皿を片付けて、洗ってくれる?)
英語がわかっても洗ってくれるかわかりませんが、希望を込めて言ってみましょう。
洗濯に関する表現
▷体操着や給食袋、部活のウェアなど、子どもが成長するにつれ、洗濯物の量も増えてきます。全部洗ったと思ったら、後から「これも~」なんてよくあること。できれば「洗濯物ある?」と聞いておきたいですね。英語でたずねるときには、こんなフレーズが使えます。
Do you have any laundry?(洗濯物はある?)
最後の確認をするなら
Any more laundry?(洗濯物はまだある?)
Any more laundry to wash?でもOK。
これらも自然と声が大きくなるフレーズですね。
洗濯物を干すのを手伝って欲しいなら
Can you help me hang the laundry?(洗濯物干すの手伝ってくれる?)
hangは「~をつるす」という意味。
たたんでほしいなら
Can you fold the laundry?(洗濯物たたんでくれる?)
foldは「~をたたむ」という意味。
学校から帰ってきたときの声かけ表現
▷学校から帰ってきた子どもに、「今日はどうだった?」と声かけをするときの表現です。
How was your day?(今日はどんな一日だった?)
答えるときは、Good./OK./Not so good.など。ほかにも、
Did you have a good day?(いい一日だった?)
Tell me about your day.(あなたの一日を教えて)
などと言ってもいいですね。
ほめる表現
▷ほめるときは英語で感情を伝えやすいシチュエーションの一つです。ぜひ英語でたくさんほめてあげましょう。
Good job!(よくできたね!)
That’s great.(すごいね!)
I love it!(それいいね!)
That’s amazing.(驚きだね)
That’s wonderful.(素晴らしいね!)
That’s awesome!(すごいね!)
いかがでしたか?
英語上達のコツは、ルーティン化していることを英語にすることです。
使う頻度が高ければ高いほど定着は早くなります。
日本語オンリーの家の中で、いきなり英語で話すのはちょっと勇気がいるかもしれません。でも、大人が英語を話している姿を見せるのも、子どもにとってはいい刺激になるもの。親がどんどん声かけをして、ぜひ親子での英会話につなげてください。