新型コロナもだいぶ収束に向かいつつあり、海外と行き来する機会も増えてきましたね。「数年ぶりに海外旅行の計画を立て始めたけど、海外旅行の注意点を忘れている」なんて人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、飛行機で海外旅行に行く際に知っておきたい国際線で預ける荷物、持ち込む手荷物に関する注意点をまとめました。一気におさらいしていきましょう!
荷物を預ける際の注意点
飛行機に乗る際、チェックイン時に荷物を預けられると、その後の保安検査や搭乗ゲートまでの移動がラクですよね。できるだけ多くの荷物を預けて持ち込む手荷物は軽くしたいものです。ただ、預けられる荷物には、例えば以下のような制限があるので、注意が必要です。
荷物のサイズや重量はオーバーしていない?
預けられる荷物には「サイズ」と「重量」の制限があります。
サイズに関しては、荷物の縦・横・高さのそれぞれの長さや、合計の長さで判定されることが多いです。重量については20Kg程度を基本とする航空会社が多いですが、シートのクラスによって可能な重量が異なることもあります。
重量の上限を超えていても、追加料金を支払えば預けることが可能な場合もありますが、追加料金を払いたくない場合は、念の為、こう確認してみましょう。
Can I check in these bags without any additional charge? (追加料金なしでこれらの荷物を預けられますか?)
荷物の中にバッテリーを入れていない?
出張や旅行では携帯電話やカメラの予備のbattery(バッテリー、電池)を持参することが多いですよね。バッテリーは、預けることができないことに注意しましょう。理由は、mobile battery(モバイルバッテリー、小型バッテリー)として使われることが多いlithium-ion battery(リチウムイオンバッテリー)は、破損すると発熱し、発火や爆発する恐れがあり、人のいない貨物室だとそのまま大きな事故につながる可能性があるためです。
荷物を機内に持ち込む際の注意点
貴重品、壊れやすいもの、機内で利用するものは、手荷物として持ち込みます。しかし、普段なにげなく使っているものでも、意外と持ち込み禁止になるものがあるので注意が必要です。以下は代表的な持ち込み禁止アイテムです。
100mlを超える液体は持ち込めない!
国際線では、100mlを超える液体は持ち込めません。ペットボトルのお茶やジュースは保安検査の前に飲み切るか捨てるようにします。国内線だとノンアルコール飲料は持ち込めますし、その他の液体も持ち込める量の制限がゆるいので、同じだと思っていると困ったことになってしまいます。保安検査で持ち込み禁止とされると没収されてしまいますので、荷造りの際に気をつけましょう。
液体は100ml以下の容器に入れ、チャックのついたプラスチックの袋にまとめることで持ち込みが可能になります。ゼリーやハンドクリーム、ジャムなど粘度があるものも液体として扱われる点にも注意が必要です。
I do not have any liquid exceeding 100ml.(100mlを超える液体は入っていません)
カメラの三脚も「危険物」!
危険物はもちろん持ち込めません。花火などの火薬類や刀、ナイフなど直ちに武器になるものが持ち込み禁止なのはすぐにわかりますが、十徳ナイフやカメラの三脚など身近な道具でも禁止とされるものがありますので、事前にウェブサイトでチェックしておくと安心ですね。
◎ 全日本空輸 「機内持ち込み・お預かりできないもの(国際線)」
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/baggage/limit/caution-restriction.html
◎ 日本航空 「制限のあるお手荷物(国際線)」
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/baggage/limit/
ロストバゲッジに見舞われたら?
到着後、baggage claim(荷物が出てくるところ)でいくら待っても、預けた荷物が出てこない……あまり考えたくない状況ですが、lost baggage(ロストバゲッジ)に遭遇してしまったら、どうしたらよいでしょうか?
航空会社に捜索を依頼する
預けてなくなった荷物を自分で探すことはできませんので、航空会社に荷物の探索を依頼します。このとき、預けた荷物のclaim tag(引換券)が証拠として必要となりますのでなくさないように持っておきましょう。
残念ながら、ロストバゲッジとなると数日間は見つからないケースが多いので、頻繁に航空会社に問い合わせをして、しっかり探してもらうようにしましょう。
Please inform me about the status of the search for my lost baggage.(私のロストバゲッジの探索状況を教えてください。)
万が一、見つからなかったら……
ロストバゲッジとなっても、最終的には荷物が見つかることがほとんどですが、万が一、見つからなかった場合は、航空会社に賠償してもらうことができます。
賠償額は紛失した荷物の中身やカバンの値段に応じた額になりますが、国際協定で上限額が決まっていますので、それ以上の額を請求することはできません。
日本で発券された航空便の場合はモントリオール協定が適用され、約20万円が上限ですが、航空会社によってはもっと少ない額しか補償されない場合もあります。
3つの「ロストバゲッジ対策」
☝️高価なもの、大切なもの、すぐ必要なものは入れない
高価なものや記念品など大切なものは預けない方がよいでしょう。旅先ですぐに必要なもの(メガネや医薬品など調達が困難なもの)も預けない方が安全です。
☝️中身をメモしておく
旅行カバンは似た外観のものが多いので、ロストバゲッジを探してもらう際には中身が何だったかを確認されます。なるべく正確に伝えられれば、見つかる可能性も高まりますので、中身をメモしておくのがよいでしょう。最終的に見つからなかった場合の、賠償額の算定にも役立ちます。
☝️位置情報がわかるタグを入れておく
ロストバゲッジの際、基本的にはカバンの外観で探索されますが、広い飛行場で見つかるまでにはかなりの時間を要する場合が多いです。最近は正確な位置情報を発信するタグも手頃な価格で入手できますので、万一の場合に備えてカバンに入れておくと安心です。
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オンライン英会話Camblyでは、ネイティブ講師が世界各地からレッスンを提供しています。旅行好きな講師も多いので、飛行機での手荷物に関するティップスを教えてもらえるかもしれません。ぜひ、こんな質問をしてみてくださいね!
Can you tell me what to be careful about when checking in my luggage at the airport for my upcoming trip to Bangkok?(今度バンコクに行くのですが、飛行機に荷物を預ける際に気をつけることがあれば教えてください)