7月は“記念日づくし”。カナダ、アメリカ、フランスで建国記念日に当たる日があるのをご存知でしたか?
今回は、それぞれの国の建国記念日について、そして国の特徴が分かる英語の名言を合わせてご紹介します。それぞれの国出身の人と話す良いきっかけになるはずです!
7月1日 カナダの日(Canada Day)
「カナダの日」とは、カナダの独立を祝う日。それまでイギリスの一部だったアメリカ北部の植民地が、カナダ自治領として1867年7月1日にスタートしました。
当日は、首都オタワにある国会議事堂前での記念式典をはじめ、各地でパレードや野外コンサート、花火などの記念イベントが行われます。街頭ではカナダ国旗を顔にペイントした人々や、国旗の色である赤と白の服を来た人が溢れ、お祝いムード満載。日本のカナダ大使館や領事館でもイベントが行われたりします。“Happy Canada Day!”の言葉とともに、ぜひ参加してみては?
▶︎カナダにまつわる名言
“In a world darkened by ethnic conflicts that tear nations apart, Canada stands as a model of how people of different cultures can live and work together in peace, prosperity and mutual respect.”
(国々を引き裂く民族紛争が影を落とす世界において、カナダは、異なる文化を持つ人々が平和、繁栄、相互尊重の中で共に生き、働くことができるという模範を示しているのです。)– Bill Clinton(ビル・クリントン:アメリカ元大統領)
多種多様なバックグラウンドを持つ人々が、互いの多様性を受け入れながら共存している国として見られているのが分かりますね。
そうかと思うと、こんな面白いものも。
“Canada is a country whose main exports are hockey players and cold fronts. Our main imports are baseball players and acid rain.”
(カナダはホッケー選手と寒冷前線を主な輸出品とする国です。主な輸入品は野球選手と酸性雨です。)– Pierre Trudeau(ピエール・トルドー:カナダ元首相。現首相のジャスティン・トルドーの父)
アイスホッケーが有名なカナダ。その選手と寒さしか優れるものがカナダにはない、と皮肉っているんですね!
7月4日 アメリカ合衆国の独立記念日(Independence Day)
アメリカ合衆国もイギリスの植民地からスタートしています。アメリカの場合は、独立戦争を経て主権を勝ち取りました。1776年7月4日に独立宣言が採択されたことから、記念日となっています。
アメリカでも独立記念日は、各地で花火やパレード、コンサートなどのイベントが開催されたり、家族や友人が集まってバーベキューやピクニックを楽しんだりしてお祝いします。こちらも“Happy Independence Day!”や“Happy 4th of July!”が決まり文句。
▶︎アメリカにまつわる名言
アメリカに関する言葉で有名なのは、ジョン・F・ケネディ元大統領の次の言葉ではないでしょうか?
“Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.”
(あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。)
同じく元米大統領のフランクリン・D・ルーズベルトの言葉は、
“In the truest sense, freedom cannot be bestowed; it must be achieved.”
(本当の意味での自由は、与えられるものではない。達成されなければならないものだ。)
どちらも「自分たちの手で国を作る、自由を獲得する」という気概が感じられますね!
7月14日 フランス革命記念日(French National Day)
一般市民が、絶対的な権力を持っていた王を倒し、権利を獲得したフランス革命。1789年7月14日に民衆がバスティーユ監獄を陥落させたのが革命の始まりとされ、フランス革命記念日となっています。
毎年、シャンゼリゼ大通りで行われる、フランスの全部隊が参加する軍事パレードで幕を開けます。夜にはエッフェル塔から花火が打ち上げられ、パリ周辺の消防署では夜通しのダンスパーティが開かれます。フランスに滞在した時には、“Happy Bastille Day!”や“Bonne Fete Nationale!(フランス語)”と言って参加してみてください!
▶︎フランスにまつわる名言
フランスに関する名言では、アーネスト・ヘミングウェイの言葉がカッコいいんです。
“If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man, then wherever you go for the rest of your life it stays with you, for Paris is a moveable feast”
(もし幸運にも若い頃にパリで暮らせたなら、その後の人生でどこへ行こうとも、パリはずっとそばにいる。パリは移動祝祭日なのだから。)– Ernest Hemingway(アーネスト・ヘミングウェイ:アメリカのノーベル文学賞作家)
20代の頃にパリで過ごしたヘミングウェイ。パリでは人生の楽しみ方を学ぶことができる、ということなんでしょうね。
もう1つは、フランスのファッションデザイナー、クリスチャン・ルブタンのもの。彼がデザインするハイヒールは、アメリカの大ヒットドラマ『SEX AND THE CITY』でも有名になりましたね。
“In France you cannot not have lunch. If you stopped the French from having lunch, you will have a second revolution, I can tell you this.”
(フランスでは、昼食を食べないなんてありえないんです。フランス人が昼食を取るのを止めたら、第二の革命が起きるでしょう。これは断言できます)
フランス人の食べることへのこだわりは、革命レベル!?
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Camblyには様々なバックグラウンドを持つ講師が1万人以上在籍しています。7月のレッスンでは、ここでご紹介した3つの国に縁のある講師に記念日についていろいろ尋ねてみてはいかがでしょうか。
別の国出身の講師に、その国の代表的な記念日について尋ねてみるのもおすすめです。その国のことを深く知ることができますよ!
Could you tell me about your country’s biggest national day?
(あなたの国の最大の記念日について教えてくれますか?)
What are your country’s national day celebrations like?
(あなたの国の記念日のお祝いはどんなものですか?)