英語でコミュニケーションを取ろうとする時、最初に必要になるのはリスニング力ですよね。相手の言っていることが分からなければ、答えようがありません。
でもリスニング力を上げたいと思っても、「教材の選び方が分からない」「教材をどう活用したらいいの?」と悩みはつきません。そこで今回は3つにポイントを絞って、リスニング力を上げる方法をご紹介したいと思います。
ポイント1 自分に合ったレベルの教材を選ぶ
「難しいものにチャレンジした方が早く上達できるんじゃないか?」……ついそう思って、映画を字幕なしで見ようとしたり、していませんか?
でも、分からないものを何度聞いても分かるようにはならないんです。お経をずっと聞いていても、ただ聞くだけでは分かるようにはならないですよね。
自分のレベルに合ったリスニング教材かを判断する基準の1つ目は「話されていることを文字で読んだときに、楽に理解できるかどうか」です。
読んで分からないものを聞いても分かるようにはならないので、使われている単語や文法が自分にとって少し易しめのものを選ぶようにしましょう。そうすることで、「分からない単語に気を取られて聞き取れなかった」「単語は聞き取れるけど、文章が理解できなかった」というようなことはなくなります。
判断基準の2つ目は、「音源を字幕やテキストなしで聞いて、70〜80%程度分かるかどうか」です。
最初から聞き取りが難しいスピードのものにチャレンジしてしまうと、脳に大きく負担がかかり、長く続けることができません。分からないところが2〜3割、それでもしんどいようだったら、1〜2割のものを選ぶのがベストです。
リスニング力アップも一朝一夕ではできないもの。長く続けられるものを選ぶのがコツです!
ポイント2 何度も聞いて100%の理解にもっていく
次に、リスニング教材の活用方法についてご説明します。
理想的な方法としては、
- テキストなしで1度聞いて、聞き取れないところを大雑把に把握
- テキストを読んで、聞き取れなかったところの内容を理解(←聞かなくても良い)
- テキストなしで聞いて、100%分かるようになるまで何度も聞く
- 最後にテキストを見ながら聞いて、自分の聞き取りが合っていたかチェック
同じ教材を何度も何度も聞くことになるので、短めで自分が気に入った内容のものがオススメ。
易しめのものをお探しなら、YouTubeで「children’s story」と検索すると、童話の音読が見つかります。YouTubeの字幕機能をonにすると、字幕をつけられるので、テキストを確認することもできます。
例えば『はらぺこあおむし』だと非常にゆっくりで、使われている単語もシンプル。この「Illuminated Films」のチャンネルには、他にもたくさんの子ども向けの動画が揃っています。
子ども向けの内容には興味がないという方には、「Voice of America」というアメリカの公共放送が作っている「VOA Learning English」というサイトはいかがでしょうか。英語学習者向けにゆっくり読まれたニュースを聞くことができます。もちろん、テキストもありますよ。
<VOA Learning English> https://learningenglish.voanews.com/
何度も何度も同じものを聞くのはしんどいという場合は、同じレベルのものであれば、違うものに移ってもOK。ただし、その場合はきちんと聞き取れないところは何度も聞いて、音がどのように変化しているのかの確認は忘れずに!
ポイント3 音読にもチャレンジ!
「リスニングなのに、音読?」と思われるかもしれませんが、音読もリスニング力アップにとても効果的なんです! なぜなら、自分が発音できる音は聞き取りやすくなるからです。発音をきれいにできる人は、リスニング力が高いことが多いです。
内容を理解し、聞き取りができているものを音読する方が効果的なので、リスニング力のトレーニングで使った教材を使って音読してみましょう!
音読をする時は、ただ単に声に出して読むのではなく、読まれているネイティブの音を真似るようにしてください。同じような発音ができると「Rの発音はこういう音なんだ」「”It is”の発音は”T’is”に近いんだ」などということが分かってきます。
もう一歩踏み出してみたい方は、音読する時の自分の声を録音してみてください。自分の発音とネイティブの発音のズレが分かるようになります(自分の声を聞くのは超絶恥ずかしいですが!)。
オンライン英会話Camblyのネイティブ講師とのレッスンで、英語のTongue Twister(早口言葉)にチャレンジしてみるのも1つの手です。講師にお手本を示してもらった後に、自分でトライしてみましょう。
▶︎英語の早口言葉
How can a clam cram in a clean cream can?
→一見簡単そうに見えますが、LとRが次々に出てくるので、意外に難しいんです!
I saw Susie sitting in a shoeshine shop.
→これも短いですが、sとshの言い分けが難しい!
文章の意味はあまり気にする必要はありません(日本語の早口言葉も特に意味はないですよね)。発音に思いっきり意識を集中して挑戦してみてしてくださいね!