英語の否定文では、I do not eat meat(私は肉を食べません)のように、noやnotを使うのが一般的ですよね。ですが、noやnotがなくても否定の内容を伝えられる単語があります。慣れると使いやすいですし、それほど数も多くないので、覚えておくと便利です。例文とともにまとめてご紹介しましょう!
little
littleは通常「小さい」という意味で使うことが多いですね。The child in the class is sitting on a little chair. (クラスにいるその子供は小さな椅子に座っている)とか、The little boy was trying to help his mother in the kitchen.(その小さな男の子はキッチンにいる母親を手伝おうとしていた)といった感じです。また、「少し」と言う程度を表す意味もあります。She speaks a little English. (彼女は少し英語を話す)のような使い方です。
一方で、littleには「ほとんどない」という否定的な意味もあります。否定的な意味として使う際は前にaを付けずに使います。
<a littleは肯定的な意味>
There is now a little chance of much success.
(今は大成功する可能性が僅かにある)
<littleは否定的な意味>
There is now little chance of much success.
(今は大成功する可能性はほとんどない)
few
fewは量を表す単語としてlittleと似た意味を持っています。littleと同様に、a fewだと肯定、few単独だと否定的な意味になります。
<a fewは肯定的な意味>
I bought a few books about export control.
(輸出管理に関する本を何冊か買った)
She arrived at the meeting room a few minutes before the discussion.
(彼女は話し合いが始まる数分前にミーティングルームに到着した)
<fewは否定的な意味>
She had few friends at school, so she often felt lonely.
(彼女は学校にほとんど友達がいなかったので、しばしば孤独を感じた)
There were few guests at the party.
(そのパーティにゲストはほとんどいなかった)
hardly
hardという形容詞は「かたい」とか「難しい」という意味でよく使われる単語ですね。一方、hardlyは「ほとんど〜ない」という否定の意味を含む単語です。
I’m sorry, but I can hardly hear Allen’s voice.
(すみませんが、アレンの声がほとんど聞こえない)
I can hardly believe he left the company.
(彼が会社を辞めたなんて信じられない)
He was so tired that he could hardly talk at dinner.
(彼はとても疲れていたので、夕食ではほとんど話すことができなかった)
scarcely
scarceは「乏しい」「少ない」という意味の形容詞ですが、副詞のscarcelyは「ほとんど〜ない」という否定の意味を含む単語で、hardlyと同義語です。
He scarcely attends morning meetings.
(彼は朝会にはほとんど出席しない)
I can scarcely hear the voice through the speaker.
(スピーカーから声がほとんど聞こえない)
The movie was so boring that I had scarcely any interest in finishing it.
(その映画がとてもつまらなかったので、私は最後まで観る興味がほとんどなかった)
seldom
seldomは「めったに〜ない」という意味で、頻度を表現する単語です。
I seldom eat grilled fish because I don’t like the taste.
(焼き魚はめったに食べない。味が好きではない)
My younger brother lives near my house, but we seldom see each other.
(弟は私の家の近くに住んでいるが、お互いめったに会うことがない)
Seldom do I get the chance to go abroad in business, but when I do, I try to make the most of it.
(海外出張はめったにないが、ある時は最大限楽しむようにしている)
barely
bareは「むきだしの」「覆いがない」という意味の形容詞です。a bare wallは「装飾のない壁」、with bare handsは「素手で」という意味になります。ニュアンスとしては「かろうじてある」といったところです。
そしてbarelyは「ほとんど〜ない」という意味の副詞です。「かろうじてある」と「ほとんどない」は似たような状態ですが、barelyの方が否定の意味が強い言葉ですね。
Our company was barely profitable last year, but this year it’s doing much better.
(昨年、当社はほとんど利益が出なかったが、今年はとても上手くいっている)
The baby bird could barely fly, so its mother helped it.
(赤ちゃんの鳥はほとんど飛ぶことができなかったので、母親が助けた)
barelyは上記のように否定的な意味でも使われますが、肯定的に「かろうじて〜する」という肯定的な使われ方もします。
I barely finished my homework before dinner.
(夕飯前にかろうじて宿題を終わらせた)
In the game, she barely caught the ball in time to score a goal.
(その試合で、彼女はかろうじてボールをキャッチしてゴールを決めた)
いかがでしたか? 今回ご紹介した否定の意味を含む単語を、ぜひオンライン英会話Camblyのレッスンでも使ってみてください。あらかじめ例文を用意してからレッスンに臨むのがおすすめです。使ってみた後で、ネイティブ講師に以下のように聞いてみてくださいね!
I tried using the word ‘hardly’ in my sentence which I’m not used to using in everyday conversation. Is my usage of the word, correct?
(普段使い慣れていないhardlyという単語を使って文章を作ってみたんだけど、使い方は正しいですか?)