オンライン英会話には、あらかじめ用意されたカリキュラムに沿って進める授業スタイルと、フリートークなど自由度の高いスタイルがあります。
初心者には、講師が引っ張っていってくれる授業スタイルのレッスンがおすすめですが、慣れてきたら、自分のやりたいことをメインにする自由なレッスンにも挑戦してみましょう。
今回は、英単語を増やすためのオンライン英会話レッスンのコツをご紹介します。
Step 1 知らない単語をメモしておく
自由なスタイルの英会話レッスンで効果を上げるために一番必要なことはなんだと思いますか?
度胸?
コミュニケーション力?
どちらもNoです(もちろん、あるに越したことはないですが)。
正解は「準備」。
海外留学でもそうですが、「現地で身につければいいや」とぶっつけ本番で留学する人と、日本でできることはすべてやって、留学先では現地でしかできないことに注力する人、どちらが効果を上げられるかは一目瞭然ですよね(伸びるのはもちろん、後者です)。
というわけで、単語力を伸ばすレッスンをするために必要な準備は……
「仕事やプライベートの生活で、新しく目にした英単語をメモしておくこと」です。
以下のような場面で出くわした英単語をスマホや手帳にメモしておきます。
・仕事で受けるメール
・英文ニュース
・テレビやドラマ
・会議や会話
メモする基準は「意味を知らない」もしくは「自分が使ったことがない」にするのがおすすめです。意味を知っていても、自分が使うとなるとトレーニングが必要だからです。
Step 2 英会話レッスンで、講師に単語の使い方を聞く
英会話レッスンで、メモしておいた単語の使い方を講師に質問します。
Could you tell me how to use the word ‘〇〇’ that I heard in a meeting the other day?
先日、会社のミーティングで〇〇という単語を耳にしたんだけど、この単語の使い方について教えてください。
I haven’t used it before.
今まで使ったことなかったんです。
このように訊ねると、その単語の意味やニュアンス、例文などを紹介してくれると思います。
その上で、自分で例文を作って「こんな使い方で良いの?」と聞いてみると実際に使う練習になりますよ。
Could you tell me if the way I used this word in this sentence is correct?
この単語を使って文章を考えたので、使い方が正しいかどうか教えてください。
30分のレッスンで1つの単語を取り上げて、徹底的に使いこなす練習をしてもいいですし、ざっと説明を聞いて軽く使う練習をするなら5、6単語カバーできます。
Step 3 別の講師に同じ単語の使い方を聞く
オンライン英会話で、レッスンごとに違う講師を選べる場合は、別の講師に、同じ単語の意味や使い方を聞いてみましょう。
意味の説明はほぼ同じになりますが、講師ごとにバックグラウンドが異なるので、単語を使用する場面や例文に関しては、新しい情報を聞けるはずです。
また、新しい単語は反復しないと忘れてしまいます。時間を空けて何度も同じ単語を使う機会を作ることで定着させる効果もあります。3人以上の講師に同じ単語について聞いてみるのがおすすめです。
Step 4 似ている単語の使い分けを聞く
単語を学ぶレッスンに慣れてきたら、「似たような意味で使い分けに悩む単語」に注目してみましょう。
英語を読んだり聞いたりしていると、似た意味の単語があることに気づくことが多々ありますよね。辞書を引いて同じような意味が書かれていたとしても、微妙にニュアンスが異なったり、使う場面が異なったりしますので、ここはネイティブ講師の出番!普段、どのように使い分けているのか聞いてみましょう。
例えば、「利用する」という単語で先ず頭に浮かぶのは“use”ですが、”utilize”という単語もあります。また、少し難しい単語ですが、”exploit”という単語も「使う」という意味があります。これらの単語をどう使い分けるのか、ネイティブ講師に聞くことで感覚を掴めるはずです。
Could you explain the difference of meaning between “use”, “utilize” and “exploit”?
“use”と“utilize”と“exploit”の意味の違いを説明してくれますか?
因みに、use、utilize、exploitの意味の違いをネイティブ講師に質問したら、このように教えてくれました。
* use
単純に「利用する」という意味で使われる。
I always use a pencil when I’m writing.
私はいつも鉛筆を使って書きます。
* utilize
少し高度な意味合いを持ち、「活用する」などの意味で使われる。
The company utilized a new marketing strategy to expand its sales scale.
その会社は売上規模拡大のために新たなマーケティング戦略を利用した。
* exploit
ネガティブな文脈で「利用する」という意味をもつ。
The company continued to employ staff at low wages.
その会社は低賃金で社員を利用し続けた。
Step 5 継続は力なり
例えば、1週間に5つの単語を学ぶペースを続ければ、1年間で240個の単語をマスターできます。まさに継続は力なり。
気になる単語があったらパッとメモする、を習慣化するところから、ぜひチャレンジしてみてくださいね!