日本の年末年始と聞いて思い浮かぶのはこんなイメージではないでしょうか?
クリスマス
家族や友達やパートナーとケーキを食べてプレゼントを交換
大晦日と元旦
家で年越し蕎麦を食べながら除夜の鐘を聞き、元旦は初詣に行く
では海外では、一体どんな過ごし方をするのでしょうか? 今回は、アメリカ、中国、イギリス、インド、ブラジル、それぞれの国での典型的な過ごし方をご紹介します!
アメリカ
▶︎クリスマス
街の様子
クリスマスになるとどの街もイルミネーション(illumination)や綺麗な飾り付け(decoration)がされて華やかな雰囲気です。
だれと過ごす?
親戚一同が集まってお祝いします。
何を食べる?
メインの食事はじっくり時間をかけて七面鳥(turkey)をオーブンで丸焼き(whole roast)にします。日本ではチキンを食べるのが典型的ですが、アメリカでは七面鳥を上手に焼いて家族でディナーを楽しむというのが醍醐味となっています。
▶︎年末年始
年末年始は大晦日の夜に街に繰り出してカウントダウン(countdown)を大勢で行います。お祭りのように賑やかに盛り上がって新年を祝います。
中国
▶︎クリスマス
街の様子
中国ではクリスマスは全国的なイベントではありませんが、近年は都市部を中心にクリスマスで盛り上がり、飾り付けやイルミネーションなどが設置されます。独特な習慣として、中国ではリンゴを飾り付けに使います。これは、中国語でクリスマスイブは「平安夜」と表記されますが、ここで使われる「平」はリンゴの中国語「苹果」の「苹」と同じ発音であることが由来となっています。
だれと過ごす?
若者が恋人や友達と集まって雰囲気を楽しむという過ごし方は日本とも似ています。
▶︎お正月
街の様子
中国は陰暦を使うため正月は2月初旬頃の「春節」(Chinese New Year)と呼ばれる期間になります。どの街でも派手なお祭りが行われ、言い伝えの怪物を追い払うために大量の爆竹(firecracker)を鳴らして盛り上がります。
だれと過ごす?
この期間は一週間の連休となり、家族で集まるため中国全土で何億人もが大移動を行います。
イギリス
▶︎クリスマス
街の様子
イギリスでは11月中旬頃から街にクリスマスのリースやイルミネーションの飾りが始まり、クリスマスまでの約1ヶ月の盛り上がりを楽しみます。また、クリスマスを祝うことができない子どもたちやホームレスの人々のためのチャリティ活動(charity work)も盛んになります。サンタの格好をしながら寄付やパーティを行うボランティアの人達の姿も目立ちます。
だれと過ごす?
クリスマス当日には家族で集まってお祝いしますが、イギリスではクリスマスイブではなく、クリスマス(25日)の夜にディナーを食べる習慣になっています。
何を食べる?
イギリスでもアメリカと同様、クリスマスディナーには七面鳥を食べますが、これはイギリスの作家チャールズ・ディケンズの“A Christmas Carol”(クリスマス キャロル)のストーリーが起源という説もあります。
▶︎年末年始
大晦日は花火大会やナイトクラブでカウントダウンを行うなどで盛り上がり、年が明けた瞬間に両隣の人と手をつないで“Auld Lang Syne”(オールド・ラング・サイン、「蛍の光」の原曲)を歌うのが習慣です。
インド
▶︎クリスマス
街の様子
ヒンドゥー教徒(Hindu)が人口の約80%を占めるインドでも最近は都市部を中心にクリスマスを祝う習慣があり、ショッピングモールやオフィスなどにおいてもクリスマスの二週間前くらいから飾り付けがされて華やかになります。
だれと過ごす?
クリスマスイブには家族で集まったり、友人達を家に招いてホームパーティを行い、ケーキを食べるなど日本と同じような楽しみ方をしています。
▶︎ディワリ
インドではヒンドゥー暦に従って11月中旬頃のDiwali(ディワリ)という5日間の期間が正月に当たります。この期間は家族で集まりヒンドゥ教の神棚に祈りを捧げ、花火や爆竹で盛大にお祝いします。
▶︎年末年始
年末年始の大晦日や元旦は平日として過ごし、お店や銀行も普通に営業しています。
ブラジル
▶︎クリスマス
だれと過ごす?
ブラジルはカトリックの国なので12月25日は祝日です。「クリスマスはみんなで過ごすもの」という考え方が浸透しているため、クリスマスが近づくと「今年のクリスマスはどう過ごす?」(How will you spend Christmas this year?)といった会話をしたり、独身者に「よかったらウチに来ない?」(If you don’t mind, why don’t you come to my house?)と声をかけたりします。
何を食べる?
クリスマスイブの夜にはワインやシャンパンを飲みながら七面鳥を食べて楽しみますが、ケーキを食べる習慣はなく、パネトーネ(panettone)と呼ばれるドライフルーツやナッツが入ったパンを食べます。
▶︎年末年始
ブラジルではクリスマスのお祝いが年明けの1月6日まで続きます。これはキリストの生誕を祝う日Epiphany(公現祭)が1月6日であることに由来しています。日本のクリスマスとお正月が一緒になったような感じですね。
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11月や12月には、オンライン英会話Camblyのレッスンで、年末年始の過ごし方を話題にしてみたらいかがでしょうか。今回ご紹介した以外のユニークな過ごし方を聞けるかもしれませんよ!
How do you spend time in the Christmas season?
(クリスマスシーズンはどんな過ごし方をするの?)
In Japan, people eat soba noodles on New Year Eve and visit shrines and temples on New Year’s Day.
(日本では大晦日には蕎麦を食べ、元旦には神社やお寺で初詣を行います)