和製英語とは、英語をもとに日本で作られた単語や表現のこと。英語がもとになっているのに、ネイティブスピーカーに言っても通じないことが多いというなんともやっかいな存在……。フライドポテト、マンション、グレードアップ、なども実は和製英語なんです。今回は、身の回りに溢れる和製英語と、“正しい英語表現”をまとめてご紹介していきますよ!
▶︎レベル1 日常生活に登場する和製英語
パン
英語ではbreadです。パン一斤はa loaf of bread、パン一枚はa slice of breadと言います。ちなみに「トースト1枚」はa piece of toastです。
Will you spread butter on bread for Nancy?
(ナンシーのためにパンにバターを塗ってくれる?)
フライパン
英語ではfrying panと言います。fryは「炒める」、panは「平鍋」とか「浅い鍋」を指します。
My dad is cooking pancakes in a frying pan.
(パパがフライパンでパンケーキを焼いています)
ジーパン
英語ではjeansです。denim (デニム)の生地の服をjean (ジーン)と呼ぶので、このjeanとpants(パンツ)を合わせたのがジーパンの語源と言われています。
Tom always wears jeans.
(トムっていつもジーパン履いてる)
フライドポテト
英語ではFrench friesで、何本もあるフライドポテトの意味になります。French fryのように単数形だと1本だけの意味になります。
How about French fries?
(フライドポテトはいかがですか?)
コンビニ
英語ではconvenience storeです。日本では略されてコンビニと呼ばれていますね。
Takashi went to a convenience store to buy beer.
(タカシはビールを買いにコンビニへ行ったよ)
アパート
英語ではapartmentです。apartだと「離れ離れで」という別の意味の単語になってしまいます。
I live in an apartment.
(私はアパートに住んでいます)
マンション
英語ではcondominium/condoです。mansionは「豪邸・大邸宅」という意味で、ハリウッドのセレブたちが住むような家を指します。
Eventually, I bought a condo!
(ついにマンションを買ったよ!)
テイクアウト
英語ではto-goと言います。イギリスではtake-awayと言うこともあります。ファストフード店などでは店員から”For here or to-go?”(店内ですか、それとも持ち帰りですか?)と聞かれることがしばしばありますので覚えておくとよいでしょう。
I ordered two hamburgers to-go.
(持ち帰り用にハンバーガーを2つ注文しました)
▶︎レベル2 ビジネスシーンで登場する和製英語
サラリーマン
英語ではbusiness person 、もしくはoffice workerとも言います。ただ、実際の会話では職種を聞かれることが多いです。
What is your job?
(何の仕事をしていますか?)
I’m a computer engineer and working in an IT company.
(私はコンピューターエンジニアで、IT企業に勤めています)
アルバイト
英語ではpart-time workerです。アルバイトに対して社員はfull-time workerと言います。因みにアルバイトはドイツ語で「仕事」を意味する”Arbeit”から使われた言葉です。
My son was a part-time worker before he got his current job.
(息子は今の職に着くまではアルバイトをしていました)
エントリーシート
英語ではapplicationと言います。applicationは就職の申し込み以外にも、役所への申請やスポーツジムやクレジットカードの入会手続きにも使われる言葉です。
I submitted my application for the credit card.
(クレジットカードの申請を提出しました)
グレードアップ
等級や品質を上げるという意味で使われますが、英語ではupgradeです。”up”と”grade”の順序が逆になるだけなので間違えやすいですが、”update”(更新する)、”upload”(アップロードする)等と一緒に覚えておくといいですよ。
We upgraded the contents of the patent specification during the meeting.
(その会議で特許明細書の内容を改善しました)
サービス
日本では「ランチにドリンクをサービス」というような使い方で、タダとかオマケのニュアンスで用いられますが、英語で”service”は「役務」「奉仕」という、対価が伴う意味になります。
Those customers seemed satisfied with the hotel’s service.
(その顧客達は、ホテルのサービスに満足しているようでした)
テンション
英語の”tension”は「緊張」とか「不安」という意味があり、どちらかというとネガティブな意味になります。興奮する!という場合は”excited”を使うことが多いです。
I’m very excited to see the president’s presentation.
(社長のプレゼンを見てとても興奮しています)
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オンライン英会話Camblyのレッスンで、ネイティブ講師に「和製英語」について説明してみたら、面白がってもらえるかもしれません。こんな風に切り出してみてはいかがでしょうか。
Do you know why so many Japanese people live in “mansions”? That’s because the meaning of “mansion” is different in Japan.
(多くの日本人が「大邸宅」に住んでいるのはなぜだと思いますか? それは、日本では「mansion」の意味が違うからです)
ちょっと複雑なので、頑張って説明してみてくださいね!