オンラインで海外とのやりとりも今や日常になり、これからの時代を生きる子どもたちにとって、英語はもはや必須のツールであることは、親世代ならひしひしと感じていることかもしれません。
では、子どもの英語はいつから、どんなふうに始めるのがよいのでしょう。
おすすめは、子どもの成長とライフスタイルに合わせて、学びのスタイルを柔軟に変えていくことです。今回は、成長段階に合わせた子供の英語学習スタイルをご紹介します。
未就学児(乳児)- 語り掛け中心の英語学習
赤ちゃんは、言葉を話す前から大人の表情や口の動きなどを見て、コミュニケーションを取っています。そして音をインプットしながら声に出し、言葉を覚えていきます。この時期は、子どもにたくさん英語の語り掛けをしてあげるのがよいでしょう。
英語を話すのが苦手であれば、英語の歌を聞かせたり、DVDや動画を見せたりすることからはじめてもいいでしょう。そのときには、親も歌を口ずさんだり、単語を口に出してみたりして、大人も一緒に練習するのがおすすめです。英語の環境づくりは、子どもだけでなく、大人にとっても大切です。パパ・ママも英語との距離を縮め、親子で楽しみながら英語に触れていきましょう。
未就学児(幼児)- 英会話デビューに最適
幼児ぐらいになると、子どもを教室に預けられる年齢になってくるため、スイミングやピアノなどの習いごとをはじめるご家庭が多くなってきます。スイミング、サッカーといった運動系は依然人気ですが、英会話も人気の習いごとです。ベビー英語教室もありますが、母子分離ができる3歳~5歳ぐらいに英語を習い始めるご家庭が多くなっています。
言語習得期にある子どもたちにとって、実際のコミュニケーションから英語を学ぶことは、表情やイントネーション、ニュアンスなどを含めて、相手の気持ちを理解するためにとても重要です。ぜひ英語でのコミュニケーションの機会を与えてあげましょう。
英会話デビューするなら、ネイティブ講師がいる英語教室やオンライン英会話がおすすめです。幼少期の子どもは、スポンジのように耳から英語をどんどん吸収していきます。ネイティブの正しい発音やリズム、イントネーションを体で覚えておくことは、リスニング力だけでなく、スピーキング力にもつながります。英語の音を聞き分ける耳は、のちに学校で英語の授業が始まったときに生きてきます。たくさんほめて、自信をつけてあげましょう。(Cambly Kidsは全員ネイティブ講師を採用、4歳~受講可能)
小学校低~中学年 – 英語学童の選択肢も
小学校に入学すると、主に共働きの家庭では、「小1の壁」という問題があります。「小1の壁」とは、小学校に上がると、保育園のときよりも預けられる時間が短くなるため、仕事と家事育児のやりくりが難しくなることを指します。共働き家庭の放課後の子供の居場所と安全の確保のため、低学年から中学年ぐらいまでの子どもたちは、学童で過ごすことが多くなります。
そのため、最近では、英語で預かる民間の英語学童保育も人気の高まりを見せています。延長保育や送迎サービスも充実しているので、共働きの保護者にとって安心できる環境が整っています。ただ、公立の学童保育に比べて割高になるのと、オールイングリッシュで何時間も過ごすのが負担になるお子さんもいるので、公立の学童保育と併用しながら週2~3回英語学童に行くといった利用の仕方が人気です。
小学校中学年~中学生 – オンライン英会話が便利
学童施設の多くは、低学年の受け入れが中心となっています。そのため、小学校4年生以降になると、学童で預かってもらえなくなる、また子どもが行きたがらなくなるといった理由で、学童を辞める家庭が多くなります。英語の学童で低学年~中学年まで過ごしてきたご家庭は、学童を辞めたあとに英語をどう続けていくか検討する必要が出てくるでしょう。
また、中学受験をする子どもは4年生から塾通いを始める子が多いため、習いごとを辞めざるをえないケースも出てきます。加えて高学年になると学校の勉強も難しくなってくるため、受験をしなくても塾に通い始める子も増えてきます。4年生以降は、今までの習いごとをいったん見直し、中学に向けてだんだんと「勉強」に比重が傾いてくる時期といえるでしょう。
中学に入ると部活動も始まり、習いごとへの時間の確保が一層難しくなります。中学入学前から、うまく時間を有効活用できるように習慣づけることが大切です。
限られた時間で効率的に英語を学習するなら、いつでもどこでも受講できるオンライン英会話が便利です。子ども向けオンライン英会話の多くは就学児から受講可能のため何歳からでも始められます。さらに3,4年ぐらいであれば、パソコンやタブレットの操作にも慣れ、また学校でも英語の授業が始まっているため、親が手とり足とり教えなくても、子どもが中心となって進めることができるでしょう。効率的に学ぶためにも、オンライン英会話も選択肢の一つに組み込み、そのときどきの状況に合わせて、うまく切り替えて使いこなしていくことをおすすめします。
いかがでしたか?子どもの英語学習スタイルを未就学児から中学生までご紹介しました。子どもの英語学習に正解はありません。年齢や状況で、学ぶスタイルも変わってきます。一番大切になるのは、子どもが無理なく楽しく続けられるよう、大人が継続的にサポートしていくことです。英語を通じて、子どもたちの世界がどんどん広がっていくといいですね。